ゼロからはじめるWEBライティング！プロフィールの書き方と営業方法

はじめに

WEBライターとして活躍するためには、ライティングスキルだけでなく、自分自身を効果的にアピールし、クライアントから仕事を受注する力も必要不可欠です。その鍵を握るのが、魅力的なプロフィールと的確な営業方法です。

プロフィールは、クライアントとの初めての接点となる大切な要素。ライターとしての強みや専門性を的確に伝えることができれば、仕事の獲得に大きく近づきます。また、クライアントのニーズを把握し、それに合わせた提案ができれば、継続的な受注にもつながるでしょう。

この記事では、WEBライティング初心者の方々に向けて、プロフィールの書き方から営業方法まで、実践的なテクニックを詳しく解説します。成功事例と失敗事例も交えながら、ポイントを整理していきます。ぜひ参考にして、ライターとしてのキャリアアップに役立ててください。

魅力的なプロフィールの書き方

プロフィールの役割と重要性

プロフィールは、クライアントに対するライターの第一印象を左右する重要な要素です。クラウドソーシングサイトや営業メールで、クライアントがライターを選ぶ際の重要な判断材料となります。

魅力的なプロフィールは、クライアントの興味や関心を引き、仕事の依頼につなげることができます。また、ライターとしての信頼性や専門性をアピールし、他のライターとの差別化を図ることもできるのです。

反対に、雑で魅力のないプロフィールでは、クライアントに見向きもされないリスクがあります。プロフィールの重要性を理解し、十分な時間と労力をかけて作成することが大切だと言えます。

ライターとしての強みの明確化

魅力的なプロフィールを書くためには、まずライターとしての強みを明確にする必要があります。得意な分野やジャンル、専門的な知識や経験、過去の実績や成果など、自分の強みを整理することが第一歩です。

これらの強みを明確にすることで、クライアントに対して「どんな価値を提供できるか」を具体的にアピールできます。例えば、「医療・健康分野の記事執筆が得意で、大手製薬会社の商品紹介記事を100本以上手がけた経験があります」といった自己紹介は、製薬関連の原稿を発注したいクライアントの興味を引くことができるでしょう。

読み手を意識した自己紹介文の作成

プロフィールの自己紹介文は、クライアントに向けたメッセージと捉えることが重要です。クライアントが抱える課題やニーズを意識し、それに応える形で自分の強みをアピールしましょう。

自己紹介文を作成する際は、簡潔明瞭で読みやすい文章を心がけ、抽象的な表現ではなく、具体的な事実や数字を盛り込むことが大切です。また、専門用語は避け、わかりやすい表現を使うのも効果的。200文字から300文字程度に収めるのが理想的です。

プロフィール記載事項のポイント

プロフィールには、自己紹介文以外にも、経歴や資格、写真などを記載することが一般的です。これらの記載事項も、工夫次第でより効果的なアピールが可能となります。

経歴欄には、ライターとしての実績や成果を中心に記載しましょう。ライティング歴や記事本数などを具体的に示すことで、経験値をアピールできます。また、資格欄には、ライティングに関連する資格を優先的に記載し、専門性を裏付ける要素として活用しましょう。

写真についても、明るく好感の持てる表情のものを選ぶことが大切です。ビジネスシーンにふさわしい清潔感のある写真を使用し、プロフィールの信頼性を高めましょう。

ここで、プロフィールの成功事例と失敗事例を見てみましょう。

プロフィールの成功事例

WEBライターのC氏は、IT業界を中心に記事の執筆を行っています。C氏のプロフィールには、以下のような内容が記載されています。

• 自己紹介文
  「IT業界を中心に、10年以上のライティング経験を持つWEBライターです。大手IT企業のブログ記事の執筆や、技術系メディアでのコラム連載など、幅広い実績があります。専門知識を活かした分かりやすい解説に定評があり、読者に寄り添った記事作りを心がけています。」
• 経歴
  「2010年よりWEBライターとして活動開始。大手IT企業A社のブログ記事を3年間継続して執筆。2013年からはIT専門メディアB社にて月間連載を担当。2015年に公開した記事『初心者でもわかるクラウドコンピューティング入門』は、10万回以上の閲覧を記録。」
• 資格
  「基本情報技術者試験合格、ウェブ解析士、SEOライティング技能検定1級」
• 写真
  プロフィール写真は、スーツを着用し、明るい表情で微笑んでいるものを使用。ビジネスシーンにふさわしい好感の持てる雰囲気となっている。

C氏のプロフィールは、IT業界における豊富な経験と専門知識を強くアピールしています。具体的な実績や数値を交えることで、信頼性が高まっています。また、資格欄には、IT関連の資格を中心に記載されており、専門性を裏付ける要素となっています。写真も好印象を与えるものが選ばれており、全体として説得力のあるプロフィールに仕上がっています。

プロフィールの失敗事例

一方、ファッション系WEBライターのD氏のプロフィールには、以下のような問題点が見られました。

• 自己紹介文
  「ファッションが大好きなWEBライターです。トレンドの洋服やコスメについて発信しています。よろしくお願いします！」
• 経歴
  「2018年4月〜2019年3月：アパレルショップでアルバイト
  2019年6月〜2020年5月：飲食店でアルバイト
  2020年8月〜現在：WEBライターとして活動」
• 資格
  記載なし
• 写真
  自撮りの写真を使用。ピースサインをしながらウインクしている。

D氏の自己紹介文は、抽象的で具体性に欠けています。「ファッションが大好き」という表現だけでは、ライターとしての強みや専門性が伝わりづらくなっています。

経歴欄の記載にも問題があります。アパレルショップや飲食店でのアルバイト経験は、WEBライターとしての実績にはあまり関係がありません。むしろ、ライティングに関連する経験や実績を中心に記載し、具体的な記事本数などを示すべきです。また、アルバイトの期間を詳細に書く必要はなく、簡潔にまとめるのが適切でしょう。

資格欄が空欄なのは信頼性を損なう要因です。ファッションライターとして関連する資格があれば、専門性をアピールするのに役立ちます。

写真についても、自撮りでカジュアルすぎる印象を与えてしまっており、ビジネスシーンにふさわしくありません。プロフィール写真は、清潔感のある好感の持てるものを選ぶことが大切です。

D氏の事例のように、自己紹介文が抽象的で具体性に欠けていたり、経歴欄で無関係な経験を長々と書いていたりすると、プロフィールの説得力が下がってしまいます。WEBライターを目指す人は、D氏の失敗例を反面教師として、自分の強みを的確にアピールできるプロフィール作りを心がけましょう。

クライアントのニーズを踏まえた営業方法

優れたプロフィールを用意できたら、次はクライアントに向けた営業活動です。ここでは、クライアントのニーズを把握し、提案に活かす方法を中心に解説します。

クライアントのニーズの把握

営業を成功させるには、クライアントのニーズを的確に把握することが何より重要です。クライアントが抱える課題や目的を理解することで、最適な提案ができるようになります。

クライアントのニーズを把握するためには、クライアントの業界や事業内容を調査し、発注文書や過去の記事から求められているポイントを読み取ることが有効です。また、クライアントとのやり取りの中で、ニーズを引き出すような質問をするのも大切でしょう。

例えば、不動産会社のWebサイトのコンテンツ制作を発注しているクライアントの場合、「物件の魅力を伝えること」「問い合わせ数の増加」などが主なニーズだと推測できます。このようなニーズを意識した提案ができれば、クライアントの心に刺さる可能性が高くなります。

提案書の書き方と注意点

クライアントのニーズが明確になったら、次は具体的な提案書の作成です。提案書は、クライアントを説得し、仕事を獲得するための重要なツールです。

提案書には、クライアントの課題や目的の確認、課題解決のための具体的な方法や工程、期待される成果とメリット、料金とスケジュールなどを盛り込みましょう。

提案書を作成する際は、クライアントの課題解決に直結する提案になっているか、具体的で実現可能な内容になっているか、わかりやすく論理的な構成になっているかなどに注意が必要です。

また、料金交渉の際は、自分の価値を正当に評価し、安売りしないことが大切です。クライアントのニーズと予算を踏まえつつ、Win-Winの関係を目指した交渉を心がけましょう。

ここで、営業の成功事例と失敗事例を見てみましょう。

営業が成功した事例

WEBライターのE氏は、旅行業界を得意としています。旅行会社F社から、新しい旅行プランの紹介記事の執筆を依頼されました。E氏は以下のような対応を取りました。

1. F社の強みと課題を把握
   E氏は、F社のWebサイトや過去の広告を分析し、「豊富な海外旅行プラン」が強みである一方、「国内旅行の集客力向上」が課題であることを把握しました。
2. 課題解決につながる提案書の作成
   E氏は、提案書に「国内旅行の魅力を再発見する特集記事」という企画を盛り込みました。記事では、F社の国内ツアーの魅力を、現地取材を交えてリアルに伝えることを提案。集客力向上につながる施策であることをアピールしました。
3. 料金交渉とスケジュール調整
   E氏は、企画の独自性と期待される効果を強調し、通常の1.5倍の料金を提示。F社は当初難色を示しましたが、E氏が丁寧に説明を重ねた結果、料金を受け入れてもらうことができました。また、取材も含めたスケジュールを具体的に提案し、F社の了承を得ました。

E氏の提案は、F社の課題解決に直結するものであり、説得力があるものでした。料金交渉でも、自社の価値を正当にアピールすることで、Win-Winの合意を得ることができました。

営業が失敗した事例

一方、美容系ライターのG氏は、化粧品メーカーH社から、新商品の記事広告の依頼を受けました。しかし、以下のような対応のまずさから、受注に至りませんでした。

1. H社の課題を的確に把握できていなかった
   G氏は、H社の広告を見る限り、「新商品の認知度向上」が主な課題だと思い込んでいました。しかし実際は、H社は「新商品の特徴や効果を詳しく伝えること」を重視していたのです。
2. 提案内容が表面的で具体性に欠けていた
   G氏の提案書には、「SNSでの拡散を狙った話題性のある記事」といった内容が中心でした。しかし、肝心の商品の特徴や効果について、どのように訴求するのかが具体的に示されていませんでした。
3. 納期の設定が非現実的だった
   G氏は、提案書に「1週間で記事を納品」と書きましたが、H社の商品について十分に理解し、質の高い記事を書くには時間が足りません。無理な納期設定が、G氏への信頼を損ねる結果となりました。

G氏の失敗からは、クライアントの真のニーズを見抜けなかったこと、提案内容が表面的で具体性に欠けていたこと、納期設定が非現実的だったことなどが、営業失敗の原因だったことがわかります。

営業メールのテクニック

営業のアプローチ方法として、メールは非常に重要なツールとなります。メールの印象で、クライアントの心象が大きく左右されます。

営業メールを送る際は、件名は簡潔で印象的なものを付け、本文は3段落程度に収め、要点を箇条書きにするなどの工夫が必要です。また、クライアントのニーズに合わせてメリットを強調し、提案書や過去の実績を添付して信頼性を高めることも大切です。

一度送ったきりではなく、適度なフォローアップメールを送ることも効果的ですが、しつこすぎるのは逆効果なので注意が必要です。

継続的な受注につなげるコミュニケーション

単発の仕事では収入が安定しません。クライアントとの良好な関係を築き、継続的な受注につなげることが理想です。

納品後のアフターフォローは、リピート受注のチャンスです。クライアントの満足度を確認し、さらなる提案をすることで、次の仕事につなげることができます。

クライアントとのコミュニケーションを円滑にするためには、納期は必ず守る、質問や相談には迅速に対応する、定期的に進捗報告をするなどの姿勢が求められます。

クライアントとの信頼関係を大切にし、長期的な視点でのパートナーシップを目指すことが、営業成功の鍵となるでしょう。

以上、クライアントのニーズを踏まえた営業方法について、事例を交えて詳しく解説しました。
ポイントは、クライアントの課題や目的を的確に把握し、それを解決に導く提案をすることです。提案書の内容や営業メールの書き方など、細部までこだわることが大切だと言えます。

そして、クライアントとの良好な関係を維持し、継続的な受注につなげていくことが、安定したWEBライターとしての活躍には欠かせません。日頃からコミュニケーションを大切にする姿勢を心がけましょう。

最初のうちは、営業が思うようにいかないこともあるかもしれません。でも、ここで紹介したテクニックを実践し、経験を積むことで、必ずスキルは上達します。

クライアントに喜ばれ、信頼される営業スタイルを確立できれば、WEBライターとしての成功は目前です。諦めずに努力を重ね、理想の営業スキルを身につけていってください。

まとめ

プロフィールの書き方と営業方法について、ポイントをまとめると以下のようになります。

魅力的なプロフィール作成のポイント

• ライターとしての強みを明確にする
• 読み手を意識した自己紹介文を書く
• 経歴や実績、資格をアピールする
• ビジネスシーンにふさわしい写真を使用する

クライアントのニーズを踏まえた営業方法のまとめ

• クライアントのニーズを的確に把握する
• 課題解決につながる提案書を作成する
• 営業メールは簡潔で要点を押さえる
• 継続受注につなげるアフターフォローを大切にする

プロのWEBライターを目指すなら、これらのポイントを意識して行動することが重要です。特に、プロフィール作成では、自分の強みを具体的にアピールし、ビジネスシーンにふさわしい内容にすることが大切だと言えます。

一方、営業面では、クライアントのニーズを的確に捉え、課題解決につながる提案をすることが求められます。提案書や営業メールの書き方にも工夫が必要でしょう。

これらのスキルは、一朝一夕には身につきません。失敗を恐れずに実践し、経験を積むことで、少しずつ上達していくことが大切です。

プロフィールと営業は、WEBライターにとって避けては通れない重要なスキルです。ここで紹介したテクニックを実践し、自分の強みを最大限に発揮できるよう、日々努力を重ねましょう。

あなたの活躍を心から応援しています。プロフィールと営業のスキルを磨き、WEBライティングの世界で大きく羽ばたいてください。

以上で「ゼロからはじめるWEBライティング！プロフィールの書き方と営業方法」の記事は終わりです。
お読みいただき、ありがとうございました。

sora

工房長

がむしゃらに会社員として走ってきた15年。会社でそれなりに評価されているのに
「・・・なんか違う」と漠然とした不安に駆られ、とことん答え合わせをすることに。

最初の1歩として、これから挑戦する個人をサポートする「絵筆と鍵盤工房」を開業

つながった方を笑顔にするために日々奮闘中！！